個人的に栃木県のラーメン激戦区といえば、宇都宮市、小山市、栃木市の3市が思い浮かぶ。続いて佐野市や鹿沼市といったところだろうか。
栃木市というと淡麗系から煮干し系、そしてインスパイア系まで幅広いイメージがある。イマドキなラーメン屋も多い中で、私が推したいのが「手打ちラーメン 俵屋」だ。
店の周りには田園風景が広がる。平日ながら昼時だったので駐車場はほぼ埋まっていた。店内はテーブルと小上がり、そして奥にカウンターがある。
まさに昭和の食堂というような雰囲気で、まだ生まれていないはずのあの頃を思い出させてくれる。天井の角にあるテレビや、レトロな自販機も良いアクセントになっている。
メニューは基本のラーメン、ネギラーメン、チャーシューメン、ネギチャーシューメンの4種類である。サイドメニューは餃子やもつ煮、おつまみにメンマなどがある。
程なくしてラーメンが運ばれてきた。佐野市で人気の佐野ラーメン屋とも少し違う、私に安心感を与えてくれる飾らない見た目だ。
しかし、味は強烈だ。スープを一口飲んだ瞬間、旨味と塩味に全身が包み込まれる。自分が探していたものはここにあったんだという気持ちにさせてくれる。
その優しい見た目からは想像できない激しい感動に殴られる。不揃いでモチモチな手打ち麺、程よい脂身のあるチャーシュー、主張せずとも存在感がありそして全体の調和がある。
最後に食べたのは1年前なのだけれど、ずっとその味を忘れられずにいた。1年ぶりに食べたその味は何も変わっていなかった。変わらない安心感があった。
その後は少し南に走って、県道31号沿いのTSUTAYAに行った。近くには海山亭いっちょうや岩下の新生姜ミュージアムがある。
併設のタリーズで食後のコーヒーを飲んだ。座席の雰囲気が良く静かで勉強している人が多かった。奥の方には今となっては珍しい喫煙席があった。
本を読む習慣が続いている。一時期電子書籍に完全移行しようと思ったけど、目が疲れるのでやめた。かといって本を読むためだけにkindleデバイスを持つのもためらう。
コーヒーを飲みながら昼寝をするのが好きだ。カフェインを入れることで起きた瞬間のスッキリ感がまるで違う。その気持ち良さのために夜の睡眠を削っても構わないほどだ。
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